ACOUSTIC 俺の太陽

長渕剛 ACOUSTIC 俺の太陽歌詞
1.勇次

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

嫌になっちまった
腹が立っちまった
理由もなく 家を出たんだ
公衆電話から゛勇次゛に声をかけ
待ち合わせた 16の夜
ガソリンスタンドの 自動販売機で
缶ビールを開け 二人空をながめた
工場あとの 空地へ続く道で
タバコもみ消し 全てにつばを吐いた

”勇次”あの時の空を忘れちゃいないかい
”勇次”あの時のエネルギッシュなお前が欲しい
帰りたい帰れない 青春と呼ばれた日々に
戻りたい戻れない 狭間で叫ぶ俺がここに居る

裏通りのシアター
疲れ果てたダンサー
奴がもたれた レンガの壁に
しみついた汗の 匂いは10年前の
”勇次”お前を 想い出させてくれた

俺たちのプレイグランドに
引いたあの時のライン
6秒のフラットで 走るつもりでいたんだ
撃鉄がおとされ 俺たちは駆けぬけた
人生という 見えないゴールへ向かって

”勇次”あの時の空を忘れちゃいないかい
”勇次”あの時のエネルギッシュなお前が欲しい
帰りたい帰れない 青春と呼ばれた日々に
戻りたい戻れない 狭間で叫ぶ俺がここに居る


2.HOLD YOUR LAST CHANCE

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

傷つき 打ちのめされても
はいあがる力が欲しい
人は皆弱虫を 背負って生きている

にがい涙を かじっても
ほほえむ優しさが欲しい
君が愛にしがみつくより
先ずは 君が強くなれ

Hold Your Last Chance
小手先ではがれ落ちる美しさより
Hold Your Last Chance
ひとつぶの汗の方がいい
二度と走れぬ 坂道を上ったら
Hold Your Last Chance

誰かが人生でつまづいたら
さしのべる思いやりが欲しい
人は皆淋しさを 背負って生きている

頬を突き刺す怖さがあっても
立ち向かう勇気が欲しい
曲がりくねった迷路で
真実の自分を探すんだ

Hold Your Last Chance
テーブルに飾られたバラより
Hold Your Last Chance
野に咲くれんげ草の方がいい
二度と走れぬ坂道を上ったら
Hold Your Last Chance
Hold Your Last Chance


3.涙のセレナーデ

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

心がわりをしたんだね 他に好きな人できたのね
それならそうとどうして 早く言ってくれないの

最初の出会いはいつも 私を好きだという言葉
最後の別れはいつも ごめんとひとことあなたから

電話の横にあの人がいるんでしょう
こんな私にもわかるのよ
ばかな女だと笑ってるんでしょ
わざとらしい会話はやめてよ

泣いてなんかないよ 泣いてなんかないよ
泣いてなんかないよ
風吹き荒れる心の中から
聞こえてくるのは 涙のセレナーデ

数えきれない裏切りに 私はもう疲れました
ののしり合うのはいやだし
泣きすがる女にもなれません

あなたがいやがる赤いマニキュア
今夜はつけていきましょう
どうせ最後の夜になるなら
望みどうりにきらわれてやるわ

泣いてなんかないよ 泣いてなんかないよ
泣いてなんかないよ
風吹き荒れる心の中から
聞こえてくるのは 涙のセレナーデ

泣いてなんかないよ 泣いてなんかないよ
泣いてなんかないよ
風吹き荒れる心の中から
聞こえてくるのは 涙のセレナーデ

涙のセレナーデ 涙のセレナーデ


4.素顔

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

夜の顔を 鏡で映せば なんて悲しい顔なの
強がりばかりで 素直になれない なんて悲しい顔なの
こんな私の どこが好きなの
なぜにそんなにやさしいの
私が かわいそうに見えるから
それとも なつかしく 思えたから
気まぐれだったら やめてちょうだい
本気で好きになりそうだから
あなたの前では きれいでいたいし
かわいい女で いたいの
厚化粧は嫌いでしょう でも今の私
昔の私じゃないから

「私は いつも 嘘をついてきたわ!」
お前はいつも そう言うけれど
けして それは裏切りじゃないんだし
そこまで 自分を責める事もないさ
お前の素顔が きれいだったからこそ
あの時手鏡 おくったんだ
お前の過去を化粧でかくすためじゃなく
素直な心を 映せばいい
誤解しないで 聞いて欲しいんだ
俺が今までして来た事は
時の手のひらの中でお前に示した
精一杯の愛だったんだ
さあ化粧をおとしたら 髪をとかして
このまま静かに眠ろう


5.とんぼ

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

コツコツとアスファルトに刻む足音を踏みしめるたびに
俺は俺で在り続けたいそう願った
裏腹な心たちが見えてやりきれない夜を数え
のがれられない闇の中で今日も眠ったふりをする

死にたいくらいに憧れた花の都“大東京”
薄っぺらのボストン・バッグ北へ北へ向かった
ざらついたにがい砂を噛むと ねじふせられた正直さが
今ごろになってやけに骨身にしみる

ああ しあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああ しあわせのとんぼが ほら
舌を出して笑ってらあ

明日からまた冬の風が横っつらを吹き抜けて行く
それでもおめおめと生きぬく俺を恥らう
裸足のまんまじゃ寒くて凍りつくような夜を数え
だけど俺はこの街を愛し そしてこの街を憎んだ

死にたいくらいに憧れた東京のバカヤローが
知らん顔して黙ったまま突っ立ってる
ケツの座りの悪い都会で憤りの酒をたらせば
半端な俺の骨身にしみる

ああ しあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああ しあわせのとんぼが ほら
舌を出して笑ってらあ

ああ しあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああ しあわせのとんぼが ほら
舌を出して笑ってらあ


6.ひまわり

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

北へ南へ東へ西へ
人は流れ流れて河川を下る
北へ南へ東へ西へ
たどり着くまでに太陽が笑う

もしも私が風ならば
真夏の空へひまわりを咲かせたい
そんな風になり種を運ぼうよ
一人ぼっちの小さな土の上

見上げる空からしあわせが降る
しあわせはやがて水になってくれるだろう

北へ南へ東へ西へ
人は流れ流れて河川を下る
北へ南へ東へ西へ
たどり着くまでに太陽が笑う

しも私が土ならば
真夏の大地であの風を待ちたい
たとえ飢え渇きひび割れても
一人ぼっちの小さな土でいい

見上げる空にはひまわりが咲き
ひまわりはやがて土に抱かれ眠る

北へ南へ東へ西へ
人は流れ流れて河川を下る
北へ南へ東へ西へ
たどり着くまでに太陽が笑う

北へ南へ東へ西へ
人は流れ流れて河川を下る
北へ南へ東へ西へ
たどり着くまでに太陽が笑う


7.RUN

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

賽銭箱に 100円玉投げたら
つり銭出てくる 人生がいいと
両手を合わせ 願えば願うほど
バチにけっつまづき 膝をすりむいた

なるべくなら なるべくなら
嘘はない方がいい
嘘は言わない そう 心に決めて
嘘をつき続けて 俺生きている

恨む心も 願う心も お前の前にいると
真実 おお 真実
真実だけが 頭を垂れる
こんな憶病者だからこそ 本当の事が欲しい
ああ 夢 夢 夢で 今日も日が暮れる

Run Run Run ……
Run Run Run ……

信じてみようよ 信じてみましょうよ
くやしいだろうけどね
信じきった夜 あいつの悲しみが
わかってくるのは なぜだろう

金 カネ カネ とカネ追いかけたら
一夜にして 幸せが すりぬけた
追いかけてばかり いるうちに
頭もはげてきた

恨む心も 願う心も お前の前にいると
真実 おお 真実
真実だけが 頭を垂れる
こんな憶病者だからこそ 本当の事が欲しい
ああ 夢 夢 夢で 今日も日が暮れる

Run Run Run ……
Run Run Run ……


8.真っすぐな瞳のかあちゃん

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

レントゲン写真に
右・左逆に
すかされた白と黒の老婆

五番頸椎損傷
S字型に
ひん曲がった女の背骨

あゝ白衣の天使は しとやかにひめやかに
ベッドに横たわる
老いた俺の母親の
衰弱をたんたんと
食いちらかしてる

こきざみに震える
ただれたまつ毛
まばたきもせず俺の瞳を見てる

真っ赤な血しぶき
あびたまんまの
ゴム手ぶくろの若いドクターに

あゝ股間節が脱臼するほど頭を下げ
「どうか、どうか
よろしくお願いします。」と
あれは初めての
悲しい夜

俺の名前も忘れ
言葉も忘れ
だけど真っすぐな瞳のかあちゃん

あの日の約束
消えてった約束
死んでも忘れるものか この俺が

あゝ哀れ変わり果てたかあちゃんの人生よ!
悲痛な悲しみ
悲痛な苦しみ
悲痛な優しさの
瞳のかあちゃん

あゝ早くお家へ連れて帰るからよ
俺の二階の部屋から
五月の風を受け
天高く泳いでる
五匹のこいのぼり

あゝ早くお家へ連れて帰るからよ
あゝ見せてあげるよ空高いこいのぼり
あゝ早くお家へ連れて帰るからよ
言葉を忘れて
しまっただけの
真っすぐな瞳の
俺のかあちゃん

あゝ早くお家へ連れて帰るからよ
あゝ早くお家へ連れて帰るからよ…


9.交差点

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

君の胸の痛みが
僕にわかるといいね
無理に笑顔で別れた
涙色の悲しい交差点

暮れてく街並の中
かけてく うしろ姿を
ひきとめられもしないで
しあわせが またひとつ消えた

もう少し この僕に
大きな心があれば ただそれでいいんだ

行かないで 僕のそばから
泣かないで もう離しはしないから

輝いてるね 昔が
きっとそれは本当だね
優しくしてあげたくて
優しくしてあげられなくて

わかり合えない はがゆさを
感じ始めた 僕らが
愛の道しるべ探し
たどりついた悲しい交差点

信号が変わったら
やっぱり人ごみの中へ消えて行くんだね

行かないで 僕のそばから
泣かないで もう離しはしないから

行かないで 僕のそばから
泣かないで もう離しはしないから

もう 離しはしないから


10.俺の太陽

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

みょうに小利口な奴を 見ると腹が立ち
口にできねえもどかしさを わかってくれと
もの言えぬ 悲しみをずっと 信じてきた
喉の奥がかゆくなるような かけひきに Bye-Bye

世の中 おもしろくねえ 事ばっかりで
筋の通らねえ 事ばっかりが 太々しく
人ゴミから のがれ ようやく弱音を吐けば
喉元のリンパ腺がきまってぶっ潰れた

ホテルの便所じゃズボンを おろしっぱなしで
ふんずまりに 悩みながら 神様を信じた
女の前で 三つ指をつき 舌の先を転がすような
オモチャのような 優しい男にゃ なりきれねえ

俺の太陽よ ほらぐずぐずしてねえで
俺の太陽よ 早くのぼって来てくれ
俺の目は夜通しこんなに 光ってるんだ
悲劇で迎える朝など くそっくらえ!!

ダダダン
ダダンダダダダダーダン…

縮み上がった老婆が 金切り声で泣く
俺の顔を さんざん 爪でひっかいた故郷よ
俺は 血まみれになったけど 恨みはしない
強く育ててくれた この日本を愛してる

銭で でっちあげられた 俺たちの魂よ
人間をバカにしながら ニセモノ共が まかり通る
俺は 玉ネギの皮をひん剥き 疲れ果てた2つの目に
バリバリとすりつけながら もう明日が 待ちきれねえ

俺の太陽よ ほらぐずぐずしてねえで
俺の太陽よ 早くのぼって来てくれ
俺の目は夜通しこんなに 光ってるんだ
悲劇で迎える朝など くそっくらえ!!
俺の太陽よ ほらぐずぐずしてねえで
俺の太陽よ 早くのぼって来てくれ
俺の目は夜通しこんなに 光ってるんだ
悲劇で迎える朝など くそっくらえ!!

ダダダン
ダダンダダダダダーダン…


11.乾杯

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

かたい絆に 思いをよせて
語り尽くせぬ 青春の日々
時には傷つき 時には喜び
肩をたたきあった あの日
あれから どれくらいたったのだろう
沈む夕陽を いくつ数えたろう
故郷の友は 今でも君の 心の中にいますか

乾杯!今君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に幸せあれ!

キャンドルライトの中の二人を
今こうして 目を細めてる
大きな喜びと 少しのさみしさを
涙の言葉で歌いたい
明日の光を 身体にあびて
ふり返らずに そのまま行けばよい
風に吹かれても 雨に打たれても
信じた愛に 背を向けるな

乾杯!今君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に幸せあれ!

乾杯!今君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に幸せあれ!